ザヒド副首相は上院議員で産業界の要求通り外国人労働者は受け入れないと言及しました。
2016年3月から外国人労働者の新規受け入れは一時凍結されていましたが、これに対する反発の声が多数上がっておりその声を打ち消すためにさらに強調して発言したとみられています。
厳しい条件下で各産業界の必要に応じてのみ外国人の雇用をみとめるとしています。国家情報センターを立ち上げ必要な外国人労働者の調査がはじまっています。本当に必要な人材のみしか受け入れないという方向性は決まっている模様です。
どこの国でも外国人労働者は肩身の狭い思いをするものですが、マレーシアはこれまでは許容範囲の広い国でした。世界的にみて日本人からするとマレーシアはビザの取りやすい国として浸透していましたが今後はどうなるかまだわかりません。
不法労働者が続々逮捕されており、6月中旬で3万人弱が逮捕されています。当局の本気度がうかがえますね。政府は7つの事業組合に対して外国人労働者の雇用の禁止を決めました。
2016年1月時点でマレーシアで正規にビザをとり雇用されている外国人労働者は約208万人。マレーシアにはアジア近隣国からの出稼ぎ者などこれとほぼ同じ数の不法労働者がいるとみられていますので、今後の状況次第で逮捕者は更に増えることが考えられ末端の労働力が減り産業がまわらなくなる心配がされています。